KUSA.喫茶　自家焙煎COFFEE＋PAN.

『物想う時間 VOL.5』

日本列島、日一日としんしんと冷え込み始めています。
攻撃的な太陽光は鳴りを潜め、夜道をおぼろげに照らす月明かりが気持ち良い。
部屋に着いたら、一杯のフレッシュな珈琲を飲もう。
ヴィンテージ写真を一人、眺めていよう。

VOL.5は、アメリカ人によるアメリカの静謐な写真集（古書）をシーズン限定ブレンド『淡いver.6』（200g）とともに。
KUSA.の季節の詩篇1編を付属しています。

『セット内容』
・Walker Evans『AMERICAN PHOTOGRAPHS』（古書、KUSA.店頭価格2,800円）
　ヴィンテージ本。初版。希少本。
　
　この、あえて芸術性に距離を取り、記録性を重視したアメリカ人フォトグラファーはその淡々とした街の光景、市井の人々の表情から、「日常の平和の美しさ」を切り出した。
　世界的に有名になった後もその姿勢は一貫されている。
　ある意味、代表作の一つでもある本作品も戦前のアメリカ郊外都市のニュートラルな美しさを映し出している。
　冬に近づく今時分、この極東のささやかな平和な食卓で、静かにページをめくっていきたい。


・季節限定ブレンド珈琲豆『淡いver.6』'21　（単品価格 1,550円/200g）
　ver.6の色合いは通常の「淡い」よりも少しジューシーさを引き出しております。モノクロームのアメリカ郊外の景色にその葡萄的果実感が脳内に色をもたらすと考えました。
　詳細は、「淡いver.6」単品の商品説明をご覧下さいませ。
　
　



KUSA.は15年前に開業以来、「思索の為のスペース」だと、HPや取材先でアナウンスし続けて参りました。

私がまだほんの若い頃、ただぼーっと過ごしたり、疲れを癒したい時の場は、例えばカフェやファミレスであったり、または公園や時には気の置けない友人の部屋とか、もちろん自宅であったりしました。
しかし、創作や、簡単に言うと、「何かをしっかりと考える」為の場はそうはありませんでした。
自宅では生活感がありすぎ、バーは緊張しすぎ、図書館では静かすぎ、私にとっては唯一、珈琲専門店がそのような場として機能し、それが救いにもなっていたのかもしれません。

覚醒作用のある良質な珈琲がぽつり。普段着のケーキ一つ。薄暗い店内と香り。
時に、書物。


KUSA.では、ご自宅でそんなささやかな時間を再現する組み合わせを「物想うシリーズ」と名付け、online shopのみで限定発売致します。世界を覆うウィルスや災害がこのようなセットを発売する経緯にはなりました。
KUSA.自らセレクトしたその時期に最も感性を揺るがすと思われるヴィンテージブックと、その書物に合わせた季節限定のブレンド。一枚一枚、ページをめくりながら、二人で数十種のカップをカッピングした中から配合を決定していっています。


一点一点は限定品です。