<SOLD OUT>『物想う時間』シリーズvol.1  何かをきちんと考える時間の為の。吉増剛造『In-between』+KUSA.'s Season Blend for the book『淡い』 

KUSA.は15年前に開業以来、「思索の為のスペース」だと、HPや取材先でアナウンスし続けて参りました。

私がまだほんの若い頃、ただぼーっと過ごしたり、疲れを癒したい時の場は、例えばカフェやファミレスであったり公園や、時には気の置けない友人の部屋とか、もちろん自宅であったりしました。
しかし、創作や、簡単に言うと、「何かをしっかりと考える」為の場はそうはありませんでした。
自宅では生活感がありすぎ、バーは緊張しすぎ、図書館では静かすぎ、私にとっては唯一、珈琲専門店がそのような場として機能し、それが救いにもなっていたのかもしれません。

覚醒作用のある良質な珈琲がぽつり。普段着のケーキ一つ。薄暗い店内。香り。
インスピレーションを与えてくれる未知なる音楽と、時に、書物。


KUSA.では、ご自宅でそんな時間をささやかに再現する組み合わせを「物想うシリーズ」と名付け、online shopのみで限定発売致します。世界を覆うウィルスや災害がこのようなセットを発売する経緯にはなりました。
KUSA.自らセレクトしたその時期に最も感性を揺るがすと思われるヴィンテージブックと、その書物に合わせた季節限定のブレンド。一枚一枚、ページをめくりながら、二人で数十種のカップをカッピングした中から配合を決定していっています。


vol.1は、初回に相応しい、吉増剛造『In-between』(古書)とシーズン限定ブレンド『淡い』(200g)
の組み合わせです。

吉増剛造『In-between』(古書、KUSA.店頭価格2,100円)
 ヴィンテージ本。初版。貴重本です。現代日本において、いや世界においても、最深度な立ち位置にいる 
 詩人による、アイルランドの風景をコンパイルした深い情緒性を感じる写真集です。
 氏の代表的な多重露光写真も数枚収められています。
 小型本ですので、是非、小難しく考えることなく、食卓の一風景に馴染ませて頂ければと思います。

季節限定ブレンド珈琲豆『淡い』'20 (先行発売、単品価格予定 1,600円/200g)
 最も旬のハイローストブティック珈琲を軸に据え、数種のシティローストを立体的に配合致しました。
 秋の果実のような控えめなジューシーさ、軽やかなビターさで、クールダウンした今時分に飲みやすく
 仕上げ、秋の淡い感じを堪能して頂けたらと思います。
 
 
 栗の木の下のなだらかな坂道で、隣で話すあなたの哲学から、淡い匂いがした。
 淡い、淡い、美しい、匂いが、したんだよ。
 (Autumn,2020)


シリーズは多分、続きます。でも、一点一点は限定品です。


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